指間型しかんがた
指間型は水虫の中で最も多くみられるもので , 足の指の間の皮がむけたり、白くふやけてジュクジュクしたりするタイプです。ただの皮めくれだろうと思っていると水虫の場合があるので、皮膚科を受診して正しく診断を受けることが重要です。
水虫は白癬菌(はくせんきん)というカビが、皮膚の表面に寄生しておこる皮膚病です。水虫を放っておくと白癬菌は爪にも侵入して、爪が白く濁ったり、厚くなったりして爪水虫(爪白癬)になることがあります。また、足だけではなく、手の皮膚や爪も水虫になることがあります。
① 足を毎日きれいに洗えていない
② 毎日長時間靴を履き、足が蒸れた状態が続く
③ 先が細い靴を履くことが多く、指と指がくっついてしまう
④ 糖尿病などの病気があり、感染症を起こしやすい
水虫は、症状によって「指間型」「小水疱型」「角質増殖型」の3つのタイプがあります。
また足の水虫を放置してしまうと、爪の中に水虫が侵入してしまい「爪水虫(爪白癬)」になることがあります。爪まで進行すると治療がさらに長期化するため、皮膚に症状がある段階で早めに皮膚科を受診することが大切です。
指間型は水虫の中で最も多くみられるもので , 足の指の間の皮がむけたり、白くふやけてジュクジュクしたりするタイプです。ただの皮めくれだろうと思っていると水虫の場合があるので、皮膚科を受診して正しく診断を受けることが重要です。
小水疱型は足の裏や側面に小さな水ぶくれができるタイプです。痒みが強いのが特徴で、小さな水ぶくれが増えると、水ぶくれ同士がくっついたり、破れたりして皮膚がめくれてきます。小水疱型は、水ぶくれが目に見えるため、早期に気づくことが可能です。
角質増殖型は足の裏がカサカサして皮膚が厚くなり、時々ひび割れも起こします。痒みがあまりないため、ただの皮膚の乾燥だと思って見過ごされ易い水虫のタイプです。カサカサした皮膚は剥がれ落ちやすく、床やスリッパなどを介して他の人に水虫を移してしまう可能性が高いため注意が必要です。
爪水虫とは、爪にまで白癬菌が進行してしまった状態のことです。一旦水虫が爪に入りこんでしまうと、完治するまでに時間がかかるというやっかいな特徴を持っています。
・爪の先端部が黄色く濁る
・爪の表面が白く濁る
・変色した爪がもろく、ぼろぼろと欠け落ちる
・爪の付け根部分が厚くなる
・爪が変形してくる など
皮膚や爪を少し採取して、顕微鏡検査で白癬菌の有無をチェックします。(検査自体に痛みはほとんどありません)
患者様ご自身の判断で市販の水虫薬などを既に塗ってしまっている場合には、検査をしても正確な結果が出ない場合がありますので、しばらく何も塗らない状態で来院されることをお勧めいたします。
水虫には通常、塗り薬(外用薬)が用いられます。外用薬にはクリーム剤、軟膏、ローションなど様々なタイプがありますが、その時々の皮膚の症状に応じて使い分けます。外用薬は、おふろ上がりに塗るのが効果的です。しかし、水虫の塗り薬はかぶれることがあるため、定期的に皮膚の状態を観察して、安全に治療が継続できているか確認する必要性があります。
爪水虫に対して内服治療を行う場合があります。内服治療は肝機能障害を生じることが稀にあるため、定期的に採血を行なって肝機能のチェックをすることが必要です。
毎日、足の指と指の間まで丁寧に石鹸で洗うように心がけましょう。ただし、ごしごし強くこする必要性はなく、優しく洗えば十分です。洗った後はせっけんを十分に流して、よく乾かすようにしてください。
白癬菌は、じめじめとした湿った環境を好みます。汗などでぬれたときは、よくふいて乾かしたり、通気性の良い靴を履いたりするように心がけましょう。
靴を長時間履くと靴の中が蒸れてしまうので、スリッパなどの通気性のよい履物に履き替え、靴の中を乾燥させるよう心がけましょう。また、休日などでは靴を干して乾燥させるようにしましょう。
風呂場など暖かくて湿気の多い場所においてある足拭きマットや、スリッパなどは白癬菌の格好の住処です。共有すると他の人に水虫を移してしまう危険性があるため、共有することは避けて別々のものを使用するようにしましょう。家族の中に水虫の方がいる場合や、スポーツジムや銭湯など不特定多数の人が使用する施設を利用されている場合にも特に注意が必要です。
患者様ひとりが治ったとしも、一緒に生活している他の人がまだ治っていなければ、そこから再度感染してしまう危険性があります。家族全員がしっかりと治療を受けることが大切です。
剥がれ落ちた皮膚によって他の人に感染させてしまう危険性があります。床や畳、カーペットなどはこまめに掃除を行い、清潔を保ちましょう。足拭きマットなどもこまめに洗濯することが大切です。
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